「生きようとする力」 助産師 鈴木せい子さん
助産院てぃだのトイレに飾られている詩?文章。
ほっこりします。
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生きようとする力 助産師 鈴木せい子
「うぉんぎゃー」元気な産声が響き渡り
あなたのからだは一瞬のうちに紫から赤にかわった
「赤」は まさに生きる気持ちが燃える色
もてる力を振りしぼり、のどの奥から絞りだずような産声は
まるで「生きたい!」って叫んでいるようかのようだった
産声はこの世に生まれて、初めて自分の力でできたこと
いままでお母さんの羊水でまるごと守られていたあなたに
おとずれた初めての大きな試練
それは、とてつもないエネルギーを注ぎ込み
数え切れないほどの肺の空気袋を膨らませ産声をあげること
あらゆる能力と生きる力を発揮して生まれてきたあなたが
自ら生きることを選びとった瞬間だったのです
「生まれてくること」ができた
それは当たり前じゃない、すごいこと
お母さんもがんばった
でももっとがんばったのはあなただったの
だから自信と誇りを持っていい
これから先、いろいろな事があるかもしれません
でも心配しなくても大丈夫
たとえ、どんな苦境に立たされても
「生きようとする力」を持ち備えているのですから
忘れないで欲しい
あなたがそこにいるだけで
周りのみんなに生きる喜びと幸せをもたらす
はかり知れない力を持っているということを
誕生日は「いのちの記念日」
一年に一回位「自分ってすごかったんだな」って
自分で自分をほめてもいいと思うの
あなたはすうべての人たちの夢と希望
だから「生きてるだけで百点満点」
ほんとうに「生まれてきてくれてありがとう」
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